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前未来的語り部

懐かしい現在

問 あなたはなぜ大学に進学したのかについて、自分を見つめる視点を含めて説明しなさい。

資料 大学

回答

 私は、大学で過ごす時間を「猶予期間」と考えます。高校を卒業してすぐに社会に出ていっていたならば、決して見つからなかった、あるいは見つかるのが大幅に遅れていたであろうことを探すための期間です。

 では、具体的に何を探すのか。

 それは「本当の自分」です。自分には何が適していて、何をするのが一番世の中のために役に立つことができるのか。自分の本当にやりたいことは何なのか。自分には一体どれほどの可能性が秘められているのか。18年生きただけでは正直言って全く分かりません。分からなくてもいいと思うんです。高々18才で自分のことを完璧に知り尽くしていたら(そう思い込んでしまったら)、本当の自分のわずか数パーセントしか体現することなく、人生を終えてしまうのではないでしょうか。

 人はなぜ生きているのでしょう。それは「自己を実現するため」であると私は思うのです。人間の最も次元の高い快楽は自己実現欲求を満たす事に見出されます。それのみを唯一「幸福」と呼ぶことができるのではないでしょうか。

 私は幸福になりたいのです。他者を幸福に導けることが私の一番の幸福です。そのために私は強くならないといけない。それは肉体的な強さのみを指すのではありません。音楽・スポーツ・学問、そして精神、色々な「強さ」があります。

 しかし、その全てを手に入れることはできません。だから、「探す」のです。大学というのはそのための場だと、私は考えています。 

 

(平成22年度 5月10日 某大学の法律研究会入室試験問題の回答として)