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前未来的語り部

懐かしい現在

それでも僕は爆弾を作り続ける

『潔白でいることの代償は 誰かを傷つけるって事だ』

母を損ない、恋人と離別し、余命わずかのクライアントとの仕事を解消した。

面倒を見て育ててくれた会社からは脱落し、大学生活を豊かにしてくれたサークルからは蒸発した。

進学校に通って来て大学にも入れたがそこを中退し、その理由にもなった、多少なりとも期待を受けて設立した株式会社も結局は解散した。

 

僕は僕のやりたいことをやってきたつもりだ。僕の向かいたい方向を真剣に探し続けて来た。

それは果たして正しいことだったのだろうか?

 

こうやって振り返ると、僕は無意識にも周りをひっかき回す質なのだろうと思う(悲しいほどに母らしい)。

それは人を傷つけ、裏切り続ける旅にならないだろうか。

 

僕はおそらく、人に希望や、物語や、新しい風を与えることができる。

だが、それを無に帰させてしまう可能性も常に孕んでいる。

僕が人々に与えられるのはあまりに不確かな希望だ。

 

確かにそのような形でも誰かの記憶に残ることはだろう(「誰かの記憶に残ること」は僕の人生の至上命題である)。

だが、そのような「欠如や失墜の記憶」を人々に与え続けて、僕は一体どこへ向かえばいいのだろうか。

どうやら「社会不適合者」という使い古されたレッテル一つで片づけられるほど事態は単純ではないらしい。

 

今までずっと『今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人つく』っていたつもりだが、実はそもそも僕自身の存在が既に爆弾なのかもしれない。

爆弾が人々の記憶の中に問題なく美しく残るには、花火になって夜空に打ち上がるしか方法はない。

最悪なのは地上で周囲に人がいる状態で暴発することだ。

それを避け、これまで暴発に巻き込んでしまった人たちのためにも『僕は戦う

つまりそれが僕等にとって唯一の免罪符』だ。

 

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